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2010年12月25日(土)更新

神戸警部補が教えてくれたこと

23日に観た映画の1シーンがまだ心に残っています。
こういうのはよっぽど印象に残っているということ。

「相棒―劇場版Ⅱ」のひとコマ



aibou

及川光博扮する神戸警部補が先輩の監察官に問いただします。

「あなたは警察官として、誰を守っているのですか?」

返答に詰まる監察官・・・


とまぁ、こんなシーンです。
映画を観てない人のためにちょっとだけ補足しますと、実はこの監察官、上層部の意向に沿いながら真実を隠○いして、、、とよくあるストーリーであります。

 「なんのために」 ベタベタ基本的なこの質問。

これに即座に正しく答えられないと、今取っている行動、これから取ろうとしている行動は全ておかしなものになってくる。本来の目的を達せないものとなるのですね。

一旦、問いかけられて、「あぁ、そうだった」と気づいても、すぐに分からなくなってしまう。シンプルだけど継続に努力が必要なものです。

何回確認してもよい問いかけと言えます。

「あなたは社長として、なんのためにその事業をやっているのですか?」

職業柄、時に、人様に問いかけさせてもらっていますが、この年末年始は、通算○○回目の深い問いかけを自分にしようと思っています。
(その前に、事務所の大掃除もせねば…汗)




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〒665-0861 兵庫県宝塚市中山寺3-4-24
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2010年12月24日(金)更新

お一人50円でご縁つなぎができるなんて

今年は年賀状を一生懸命書いています。

えっ、今までは書いてなかったって!?

いや、書いてないということはなかったのですが、忙しさにかまけて、まぁこんなものかと絵柄を決めて、あとは宛名も含めてザーッと印刷。そして投函~終わりっ!とそんな感じになっていました。それだけではなく、メールでできることはメールで(費用もかからないし)と、枚数の削減に動いてもいました。

思えば、独立当初はそうじゃなかった。
つくれたご縁に感謝しながら一枚一枚、一生懸命書いていたものでした。

「初心忘るべからず」とはよく言ったものです。

いつの間にか、ご縁をつなぐメッセージを送ることが、葉書を出すという作業になりつつあったようです。2011年は独立して11年目。10年経って、次の10年目に入ったと考えているのですが、「初心」に戻るべき時なのだと感じております。

「一件入魂」を仕事のモットーとしておりますが、年賀状に関しては、「一枚入魂」です(笑)

考えてみれば、お一人50円でご縁をつなげるなんて、なんと有難いのでしょう。

年賀状、大切にさせてもらいます。まだまだ修業です!




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2010年12月21日(火)更新

誰にも文句を言われない怖さ

今年ももう少しでクリスマス。ようやく押し迫った感が出て来たような気がします。

サラリーマンから自営業に転じて、10回目の年末です。会社が決めた年末年始休暇ではなく、自分が決めるようになって10回目ということでもあります。

「休養と準備」が、この時期のキーワードです。

適度に休んで疲れをとりながら、来年以降の準備を落ち着いて練り上げる。
これが理想なのですが、例年、中途半端な疲労回復で、煮込みの甘い経営戦略で年明けから走ってしまうことが多いのが実情で、自分では「休み下手」だと反省しきりです。(ここ数年の不況を乗り切るにはこれではいけません!)

今年は、例年と違って、従来の研修コンサル事業に加わったイキワク事業(雑貨カフェ)がいつもと趣を変えさせています。いつから休みにして、いつから再開するか。
休みの間は売上は上がらないし(当たり前ですね)、お客様の出足が見込めないのに開けるのもどうか、さてどうしようかと、こちらの事業部長からの相談を何回も受けております。

まぁ、この辺はもう事業部長に任せているのですが、彼女とやりとりしながら、ふと思いました。どう決めても「誰も文句を言わないんですね」(店が開いてなかったという残念なお声はあるかもしれませんが)

この休みの期間が「休養と準備」について適正な期間かどうか。それは、経営者である自分が見極めないといけないんです。誰も言ってくれません。教えてくれません。

サラリーマンの時は、会社カレンダーなんてものを「休みはこれだけかぁ~」なんてぼーっと眺めていた私だったのですが、決めるのは大変なことだったんだと、今更ながら学んでおります。

決める人は偉いですね。そこには責任が必ず生じていますもの。




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2010年12月19日(日)更新

企業の品格は不採用通知に表れる

就職難の時代が続いています。

就職難は求人側から見れば採用易ともなります。
私はサラリーマン時代の最後を総務人事職で過ごしまして、2000年前後を人事課長として採用実務の統括もしておりました。この時代も求人難で、新卒採用、特に研究職の募集には応募者殺到だったのを今でもよく覚えています。

中部から西日本のあらゆる国公立大学、有名私大理工系の学生・大学院生がそれはそれは沢山来てくださいました。特に女性の方々が多かったです。この当時、研究職の募集は、ほとんどなかったことがその要因でした。

学生時代からまじめにコツコツと努力して来た彼女たちを片っぱしから不合格にしないといけないのは仕事とはいえ、辛いものでした。(事情が許せば一緒に仕事をしたい好人物がホント沢山いたのでした)

折角、我が社を志望して、遠いところ、時間と交通費をかけて来てくれた応募者の方々の気持ちを傷つけずに、どうお返事しようかとホント悩みました。

私がこんなことを悩むようになったのは、これより数年ほど前だったのですが、機械メーカーの営業マン時代、担当していた食品工場の工場長さんとお話したのが、きっかけでした。

商談から、ひょんなことから社員採用の話になったのですが、工場長さん沈痛な面持ちでこうおっしゃったのです。

「たーくさん応募くださった方々のほとんどに御断りのお返事をしないといけません。これには本当に悩みます。応募者の方々は私どものお客様でもあるんです。折角、うちで働きたいと来られたのに、変な断られ方をしたらスーパーの棚でうちの商品を手にとってくれることは二度となくなるでしょう」と。

ホントお困りの表情で言われていたのが、私にはすごく印象深かったです。

採用は単なる事務処理でやってはいけません。求人側は、応募者の方の心を忘れちゃいけません。人間気をつけないと採用する方が偉い。給料払う方が偉いと錯覚してしまいます。

今は、変な対応をすると、すぐにネット上で広められる怖い時代でもあります。「心」の無い会社は、結構バシバシと叩かれる厳しい時代ですね。

いい返事はし易いですが、よくない返事をどう丁寧に差し上げれるか、そこにその会社の真の品格が出るというのは、決して言い過ぎでもありません。




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2010年12月18日(土)更新

サラリーマン受難益々(定年まで勤められない時代)

この年末は、学生時代の友人・知人に久々に会う機会がいくつかありました。

私の学生時代の友人・知人というと、1961~1964年ぐらいの生まれの年代です。
サラリーマンから自営業に転じた私は彼らからは「お前はいいな。定年がなくて」なんてことをよく言われます(何を言ってるんだ。定年はないけど仕事の確保が大変だぞ・・・なんてことは言わずに封印してますが)。

私から、サラリーマン諸氏に、ついつい言ってしまうのは「そっちこそいいじゃないか。給料毎月出るし、社会保険付きだろ」と、こんなところです。

年齢50を前にした我が世代、友人・知人たち。上場企業でも部長クラスになっているものも出だしましたが、大体は、管理職層となっております。サラリーマン生活のゴールも見えて来た。あとひと踏ん張りとでも、という心境かと思いきや、定年(60歳)までの勤務がとても難しいらしいのです。

勧奨や出向⇒転籍といった衣に包まれた早期退職の波が近い将来に襲ってくるということで、現在の会社で無事に安泰に定年を迎えるのがなかなか難しいとか。

50歳を過ぎたら、部長やマネジャーといった役職は降りて(役職定年)、あとは、部長待遇だ、課長待遇だのスタッフとして給料は下がるものの、プチ悠々自適の専門スタッフとして過ごして定年を迎える。中小企業ではこういうことは無理にしても、大企業では、かつては、このようなモデルが確かに存在していたものです。これが崩れ出しています。

まぁ、考えてみれば、年収700万~900万のスタッフを雇うのにかかる総人件費(社会保険料等も含めて)は、1000万円をゆうに越えてしまいます。それ以上の付加価値を生み出せない者を会社は抱えられないといった事情なのでしょう。

(彼らには申し訳ないのですが、経営者の気持ちとしたら、到底負担できないというのがよく分かる私です。こんな存在が10人いたら1億円超えるんですよ。数年前の流行語「どんだけ~♪」が思わず口に出てしまいます)

過去の功労に報いて、会社生活終盤をどうぞゆったりと、という余裕は既に多くの大企業にはないようです。社員時価評価時代の到来です。

「終身雇用」なんてはなから信じていない若手社員の方が、案外厳しい環境への適応力はあるのかもしれません。

毎日サバイバルの自営業生活もつらい事が多いですが、これまでの大前提を崩されたあとのサラリーマン生活も大変です。世の中、楽な仕事はないと実感させられます。




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