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2010年10月16日(土)更新

『リーダー社員錬成講座』第4話 給料払う立場から考えるのつづき

しばらく執筆を休んでいたのですが、書き出すと続くものです。いつまで続くことかと言われそうですが、そこが勝手刊のいいところ(笑)。読者の皆様のご都合に合わせて勝手にお楽しみください。

前回の続きです。経営者にとっては、社員と一口で言ってもその実態には明らかに区分があります。俗によく言う人材の区分です。

人在・・・ただいるだけ。プラスの部分はあまりない。
人財・・・財産たる存在。会社に利益をもたらします。
人罪・・・いるだけで悪影響を及ぼす。会社に不利益を多大にもたらす。

こんなものです。いやいや、まだ綺麗にまとめていますね。ソロバンの面から斬った方が分かりやすいですね。こうしちゃいます。

要は、
給料分並みの仕事をしてくれる人。これまぁまぁの社員です。
給料分以上の仕事をしてくれる人。これいい社員です。
給料分未満の仕事しかしてくれない人。これ困った社員です。

「給料」というより、人的コストと言った方がよいでしょう。社会保険、福利厚生費、退職金引当等々、会社がその社員を抱えるのに支出している費用も含めて考えるべきです。ここでは、ざくっと給料の1.5倍ぐらいと見ておきましょうか。例えば、月給30万円の社員でしたら、45万円分の働きを期待してもいいことになります。そう考えると、いい社員比率はぐっと下がるのではないでしょうか。大企業では、年収1000万円の社員がごろごろいます。これで換算しますと、1人、1500万円。これが何人いるんだ。こう考えると大企業の収益産出のすごさを感じます。(夫々がどれだけの付加価値を生み出しているかと、思わずつっこみたくなりますが)



私は、10年ほど前独立開業して、ホントびっくりしました。健康保険、厚生年金を会社が出してくれている。サラリーマンはなんと恵まれていることかと。研修会場でお話しする社員の方が、よくこんな愚痴をこぼされるのを耳にします。



「うち、給料安いですからねぇ~」
私、そういうのを聞くとすぐに言っちゃうんです。
「でも、社会保険は入れてくれているんでしょ」そう言うと、相手の方はきょとんとされます。そして、顔には書いてあります。(当たり前でしょ。会社ですもの)と。

悪気なくこの当たり前という感覚が社員の日常の姿です。(昔の私の姿!)

社員としての値打ちの部分、ここが、支払い責任者たる経営者には大きく気になることです。値打ちの部分の重要な構成要素の中に、「リーダー」がキーワードとして浮き彫りになって来ます。

よぉやっと、「リーダー」の話になって来ました。
つづきは、次回 第5話へ。


今回は、社員の立場の方にはピリ辛の内容となりました。でも、社員さん、分かってあげてください。社長はじめ経営者の方は、給料出し続けるために、血の出るような苦労をしているのです。

ちなみに、私、経営者になってよくある小さな困ること。それは、行きつけの整骨院、
歯医者さん、散髪屋さん等々、よく言われること。

 

「今日はお休みですか?」

これ、困るんです。独立して10年目。今日は休みなんて思ったことは一度としてありません。疲れた「体」を休めることはあります。でも、意識は常にONです。それが苦痛でないからやっていけるのだと思っていますが、「継続」へのプレッシャーは離れることはありません。休日前の解放感、サラリーマン時代を時に懐かしく思い出すことがたまにあります。(でも、経営の仕事はしんどいけどおもしろいです)