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2010年10月23日(土)更新
『リーダー社員錬成講座』第7話 教育を過信するな!
のっけからこんなことを言ってしまうと、この連載は成り立たないのではとも思えるのですが、ここをハッキリさせておかないと現実には進まない・・・という今回のお話です。
それは、教育を過信するな!ということ。会社の将来のためにも、リーダー社員を育成していきたいのはやまやまなのですが、どんな社員でもリーダーに育てられる訳ではありません。志縁塾の大谷由里子さんがうまいこと言っています。前に、人存・人財・人罪というのを紹介しましたが、別の切り口です。
人材には次の3つのタイプがある。
自燃型・・・自分でどんどん火を付けて燃やしていける人
可燃型・・・きっかけがあれば燃えられる人
不燃型・・・何をやっても燃えてくれない人
リーダー社員になり得るのは、自燃型と可燃型の2つということです。
何をやってもどうにもならない人というのが、世の中には存在することに注意です。
私は、さらに加えさせていただきますね。ちょっとタバスコかけます。
人材を「石」と見立てれば、磨けば光る原石と、何をやっても磨かないただの石に分かれます。
教育によって能力を開発し、潜在的な可能性を開花させる。そういった素晴らしい部分は確かにあるのですが、どうにもならない対象者も悲しい哉存在するということです。誤解のないようにして欲しいのは、これは人間としてダメだと評価しているのではなく、リーダー社員としての適性の部分においてということです。ただ、リーダー云々の前に、社員としてどうなのよ、ということは問われてしまいますね。
「石」はなんぼ磨いても「石」 これは教育を担うものには金言です。
適性の見極めをしないで、がんがんとスパルタ的に教育の雨を降らせる。これが幾つもの悲劇を生みだしていきます。
それでは、原石と石をどう見分けるのかが気になりますね。こう続けてくると、リーダー社員の育成は、採用からはじまっていることに自ずから気づかされます。見分けのポイントは同時に採用のポイントともなります。
「なんちゅう人間を採用してしまったんだぁ!こりゃ、教育できないよ」これ、教育担当者から採用担当者へ向けられる代表的な怨嗟の声ですが、実は、育成の出発は採用なのです。
次回は採用の注意点をお話しながら、リーダー候補者像をもっと具体化していく予定です。
宝塚サラリーマン道場
http://clearmine.exblog.jp
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