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2010年12月04日(土)更新

社長、嫌われたっていいじゃない

先日、家内と長男が喧嘩をしまして、長男が家を出ていってしまいました。
(家出と言っても、祖父母のところへ行ってますので、心配はないのですが)

人材開発やらビジネスコミュニケーションのコンサルタントをしていて甚だ面目ないのですが、血縁関係にあったら、なかなかこのテーマ難しいものです。血が入ると、どうにも感情のコントロールがうまくいかず、どうもいけません。実践のリアルな苦労をしているとどうぞ笑ってやってください。

喧嘩の原因は、長男の将来のことを案ずるが故にといったところですので、そのうち時が解決してくれるだろうと思っております。親子が、たまには本音でぶつかるのも良いでしょう(ちょっと今回は激しかったですが・・・)。

血縁者であっても意思疎通は大変なのに、赤の他人が集まっての会社組織。こりゃもっと大変になるはずです。ベンチャー・中小企業の経営者の多くは、人のこと、中でもその定着に悩んでおります。「これは!」と目を付け、入社してもらった社員に辞められることほど辛いものはありません。今は不況で、静かですが、好況になると怖いのは人材の流動化現象です。社員というのは案外簡単に会社を辞めてしまえるものです。社長はそうはいきませんが。

コンサルタントの立場で関わっていても、顔見知りの社員さんが去ってゆくというのは、大きな辛さがありました。

辞めて行く社員さんは、なんだかんだ綺麗事を言ってていても、会社の将来性に見切りをつけているということですし、社長と職業生活を送ることを嫌だと決定したことに他なりません。私の立場ではコンサルのあんたがいても何も変わらんでしょ、とも取れます。これはショックです。社長の心中を察するに気の毒過ぎるぐらいです。(ここまで社員の生活をどれだけ支えたというのか)

ベンチャー・中小企業の場合、会社=社長ですから、社長個人への不信任案可決ということになります。キツイ言い方ですが、現実はこんなものです。
 
 生活の不安を与える待遇ではないということでしたら、
 社員にすれば、最後は、「好きか・嫌いか」というのが判断の基準となります。

「好き・嫌い」というのは、言い換えれば、価値観の合致でもあります。「社長の考え方」を好きと言えるかどうかとも言えます。

大企業は経営トップも管理者も変わります。中小企業は経営トップは不変です。
大企業は仕組みで社員を定着させることが可能ですが、中小企業は社長の魅力で定着させるものです。

 「何があっても社長に付いて行きます!」こんな事を言ってくれる社員は宝物ですが、その気持ちを継続させることがなんとも至難の技です。

先日、歌手のシルヴィアさんが亡くなられました。「別れても好きな人」は名曲でしたが、経営人事の観点からは「別れたら次の人」です。

下手に、社員に気に入られるために、コロコロと自分の考えを変える社長さん。余計に大変なことになりますぞ。社員に辞められても、「道が違うんだ」と余り落ち込まずに、前を向いて次の展開を考えてください。経営を止める訳にはいきません。あなたが歩むと決めた道を突き進むのみです。

今日はちょっと社長の応援歌を書いてみたくなりました。




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