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2011年02月22日(火)更新

経営陣は現場管理職とのガチミーティングを!

忙しさの中で、ついつい日常に流されてしまうことの多い毎日でしょうが、経営者の方は、現場管理職の方々と、定期的にガチンコでミーティングされることをお勧めします。

先週末、とある企業様で行った管理職研修。2日間の研修でしたが、2日目の内容は、管理職さんたちが現場の実情、気になる事象から、主体的に認識を加えながら、形成した創造的な課題を経営陣に建設的に上申するというもの。

私が研修講師というよりファシリテーターとなって、オブザーブで加わった経営陣と管理職との合同ミーティングを行ったかのような様相となりました。

これが熱気あふれて実に面白いのなんのってありゃしない。

管理職の提起する現場情報に、経営陣が驚きながら、管理職の提案する取り組み改善課題を経営・管理一体となってブラッシュアップしていく様。これはそのまま会社を着実にダイナミックに発展させていく起動&軌道となるのです。その場に立ち会っているだけでもワクワクしました。思わず、講師を辞めて、この会社に入社させてもらおうかと思ったくらい(笑)。

挙げてくれた気になる事象の中で、
管理職の中の何人もから「うちの若手は挨拶しないな」というものがあったのですが、役員の方は「えっ!?みんなしてくれるよ」といった反応がありました。

すかさず管理職チームからは、「それは役員だからですよぉ~」なんて声が上がったのですが、これなんて、経営陣が知らない会社の真の姿を表しています。こんなことが他にもゴロゴロあるのです。

このあと、議論を深めながら、この事象が意味することの本質を突きとめながら、改善改良するための課題をつくり上げていたこの会社さんに、確かな将来を感じました。何より、経営~管理の一体感あふれるこの雰囲気にいたく感動した私でした。

経営者と管理職は役割分担。両者がっぷりと触れ合う機会の大切さを感じました。

進め方さえ間違わなければ、コストはかかっても合宿は価値がありますね。
経営~管理のズレは、管理~現場のズレを生み出し、引いては経営~現場のズレを大きく噴出させます。

抜け・漏れ・ズレをなくして、結束と信頼を高める。

そんなミーティングがホント少なくなっている現代の企業社会に憂慮を感じる私です。