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2010年11月18日(木)更新

『リーダー社員錬成講座』第13話 リーダーの課題形成力って何?

リーダーは動くのが大事とはいえ、やみくもに動いちゃいけねぇなんてことをこの間、申しました。リーダーはリードする人、何をリードするのかというのも大事なのです。
「何」をWhatなんて言い方もしますが(無理に英語を使わなくてもいいのですが)、これがないと、方向が定まりません。

リーダーに必要なのは、行動するだけでなく、その方向を指し示す力です。「課題」という言葉でそれを具体的にしましょう。「課題」をつくる力がそれに当たります。

現在の見聞きしている事象の中から、ピンと来て、感じ取って、問題を発見すること。
問題を発見するだけでなく、それを誰もが理解できる「課題」という言葉にできること。

「俺にはそんな気がする」
「嫌な予感がするんだよなぁ~」
「なんかひっかかるんだよね」

問題を発見するときのリーダーは、よくこんなことを口にします。
でも、これでは誰も理解できないし、動けません。

「こりゃ、基本情報が欠落しているぞ」
「メンバーが全く理解できていないんじゃないか」
「想定条件を見落としているのでは」

こんなことを言えると、かなり具体的になります。

さらに、ここから何に取り組めば状況を改善できる可能性があるのか。
これを言葉にして、明示するのが「課題」形成です。

リーダー社員に「情」は大事。メンバーを思いやり、士気を鼓舞する存在。
これも必要ですが、「情」というエネルギーを発揮する先が明確になっていなければなりません。

リーダー社員には「理」も必要なのです。
「理」を組み立てるに当たって、源泉になるのは、リーダー社員自身の認識の仕方です。次回は、その辺をお話します。



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