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2010年11月03日(水)更新

リクルーターとの出会いから全てがはじまった。

11月2日の日経新聞朝刊にトヨタ自動車が8年ぶりにリクルーター制度を復活との記事が掲載されていました。

記事によると、04年春からインターネットによる自由応募に一本化していたそうです。(事務系の新卒採用)他業種に流れていた志望者に興味を持ってもらうための措置だそうです。

実は、私も新卒入社は自動車業界でして、さらに、リクルーターと聞くと感慨深いものがあります。大学4年生時・就活時代の私、正直な話、自動車なんて好きじゃなかったのです。好きじゃないなんて言うと語弊がありますね。そう、興味がなかったのです。そんな私が、自動車というより単に製造業の一社として、とある会社に会社訪問のお願いをしてみました。「OBを訪問してください」と、人事部より紹介していただいて、大学の10年先輩をお訪ねすることになりました。

面談してくれたこの先輩がなかなかの方でした。

「すいません。私、正直な話、自動車ってあんまり興味がないのですが・・・」
今から考えると、折角時間をつくってくれた先輩に、こんなこと面と向かってよく言ったものです。

ところが、先輩こう返してくれました。
「かまへん。かまへん。僕なんか免許持たんと会社入ったんやから。大丈夫やで」

と、こうですわ。今でもこの光景は鮮明に覚えています。
目の前の霧は一瞬で消え去り、その後の選考も無事通過して、私は翌春、この会社の一員となっていました。

リクルーターとのリアルな対話があったからこその、その後のビジネス人生でした。

後年、独立開業した私ですが、ビジネスパースンとしての基礎は、この会社で叩き込んでもらいました。PDCAも、QC七つ道具、問題解決力、対人関係力も、チームワーク、プロジェクト運営も全てここで身につけさせてもらいました。今でも、感謝の念で一杯です。妻であり、ビジネスパートナーともなる女性と出会ったのもここでしたので、今でもこの会社のある北摂の地には足を向けては寝られません。

入社して分かったのですが、この先輩、凄腕の方でして、後年経営陣に加わった程の方でもありました。いい出会いは、ここからはじまっていたのでした。

インターネットも活用すべきでしょうが、リアルの生々しい出会いと触れ合いも忘れず大切にして欲しいものです。



宝塚サラリーマン道場
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