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2010年09月19日(日)更新

裁判員と人事考課者

先週は押尾学被告の裁判のニュースでワイドショーは持ち切りでしたね。 今回のこの裁判、裁判員制度が有効に機能するのかが問われる場となっていたのが興味深いところでした。

先入観を排し、客観的な正確な事実で判断することができるのかが、各裁判員の方々には求められていました。

実は、このことは、企業人事の観点からは、大いに参考になるものです。 特に、人事考課の場面においては尚更なのです。

人事考課は、あくまでも考課の対象期間中の成果と行動について行われるものです。そこに先入観の存在は必要ありません。

人事考課者は、感情的になってはいけないのですが、ついつい「あいつはできる奴だ」「あれは、駄目だから」と最初から強い決めつけ、思い込みをしてしまうということがよく見受けられます。

「先入観」という罠というものでしょうか。 最初に結論ありき、というのはおかしいことなのです。

とはいえ、人間は感情の生き物。感情があるからこそ人間らしいのも確か。

言うは易し、行うは難し。

裁判員と人事考課者には共通点があるとはいえ、やっぱり裁判員はもっと大変です。私はまだその任にあたったことはないのですが、大変さは良く想像できます。

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