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2010年09月26日(日)更新

人材育成には残業が必要

平成22年9月25日(土)の日経新聞1面にトヨタ自動車が「人材育成へ残業解禁」との記事が掲載されていました。


コストのことは気にならないとは嘘になるけれど、人材育成の面からは朗報です。



厳しい納期、減らない業務量。今、全国のビジネスパースンが疲弊しています。人材育成の大事な担い手でもある係長・主任クラスは、特にプレイヤーとしてのアウトプットに追われるばかりで、部下・後輩の育成にまで手が回らないのも事実です。


なんとかかんとか、その日の仕事をやり遂げた夕刻遅く、または夜。


少しホッとした雰囲気での、仕事に関する良質の会話が人材育成の最大の栄養でもあります。「飲みニケーション」もいいのですが、その前には、酒場に行って、アルコールが入る前の気楽なまじめな話が必要なのです。



トヨタさんは、今春20年ぶりに「係長職」を復活し、現場の指導役を増やすことにしました。


部下を育てられる係長のいる会社は強い。
係長が強いと課長が戦略行動型になれます。



「ものづくりは、人づくり」がんばって欲しいところです。

2010年09月23日(木)更新

真実を見失う怖さ

ここ数日、話題沸騰の村木さんの職場復帰とその関連ニュース。
村木さん、職場復帰は本当に喜ばしいことなのですが、僕は大いに複雑です。



人間、ホント気をつけないと、

 ・限られた情報
 ・曲がった、偏向した情報

これで、簡単に判断を誤ってしまいます。 


村木さん逮捕時の報道情報を聞いて、どれだけの人がニュートラルな立場で
判断ができていたことか。


「私はあの方は最初から無罪とは思っていなかったよ」なんて言える人が何人
いたことか。


そう考えると、よくぞ、今回、司法は真実を明らかにしてくれたと思います。


問題解決のポイントのひとつに、正確な事実情報で真因追究をというのがあります。
これがなかなか難しい。


情報はすぐにねじ曲がり、自分の先入観に照らして理解し易いように加工される。
情報とは、やっかいな奴です。



真実を証言した村木さんの周囲の証人の方々は立派でした。
人間、まだ捨てたものじゃない。



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2010年09月19日(日)更新

裁判員と人事考課者

先週は押尾学被告の裁判のニュースでワイドショーは持ち切りでしたね。 今回のこの裁判、裁判員制度が有効に機能するのかが問われる場となっていたのが興味深いところでした。

先入観を排し、客観的な正確な事実で判断することができるのかが、各裁判員の方々には求められていました。

実は、このことは、企業人事の観点からは、大いに参考になるものです。 特に、人事考課の場面においては尚更なのです。

人事考課は、あくまでも考課の対象期間中の成果と行動について行われるものです。そこに先入観の存在は必要ありません。

人事考課者は、感情的になってはいけないのですが、ついつい「あいつはできる奴だ」「あれは、駄目だから」と最初から強い決めつけ、思い込みをしてしまうということがよく見受けられます。

「先入観」という罠というものでしょうか。 最初に結論ありき、というのはおかしいことなのです。

とはいえ、人間は感情の生き物。感情があるからこそ人間らしいのも確か。

言うは易し、行うは難し。

裁判員と人事考課者には共通点があるとはいえ、やっぱり裁判員はもっと大変です。私はまだその任にあたったことはないのですが、大変さは良く想像できます。

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2010年09月16日(木)更新

人事は経営の難所

新しい幹事長が決まり、民主党の役員人事だ、組閣だと、政権を担う人事問題が世間を騒がせております。


「仕事を進める上で、最適な人材が、最適な立場でやればいいじゃないか」とは誰でも思うところなのですが、これがなかなか難しい。


人事の問題は、政治の場面のみならず、経営現場にも付き纏うものです。


人間は感情の生き物、どうしても事を左右してしまうのが、「好き嫌い」の問題。
社長は「適材適所だ」と胸を張るものの、社員からは、「ありゃ、なんだかんだ言っても好き嫌いだぜ」とは、私もよく目にした光景でもあります。


周囲が認める公正な人事と言うのもまた難しいもの。


社長の社員からの信頼の源泉は「なんだかんだ言っても社長は自分たちのことをよく見て(理解して)くれている」です。


好き嫌いは横に置いておいて、あくまでも仕事を進める能力を持っているかで、
任命ができるか。人事権を持つ人にはそんなことが求められています。


今までの付き合いの限りでは、大嫌いな人だ。でも、この仕事をするには一番できる人だ。その人を中心にチームを組んで大成果を上げる。選ばれた人は、選ばれた限りはと、悪感情は横に置き、己を透明にして、最高のチームワークを発揮する。


これこそ最高の組織開発です!こんなことをたくさん実現するサポートをしたいと思っております。



デキル社長は人事が上手い。


さて、菅さんの人事手腕はいかに!? 注目ですね。



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2010年09月15日(水)更新

公開型セミナーのメリット

大阪キャッスルホテルで、昨日まで公開セミナーの講師を務めて来ました。

看板

公開セミナーの良いところは、なんといっても異業種交流のできるところ。
今回も、10社を越える方々が集まりました。課長職以上のマネジャーとしては、視野を広げることは経営陣の方々からもよく求められるところです。



創造造的課題形成を中心に、組織全般の運営力向上を図る今回のセミナーですが、こうした他の受講生の方から受ける刺激も研修の大きなお土産の一つとなります。 



会場

受講生の中に「会社が自分に10万円もかけてくれる。だから、頑張って学んで帰ります」こう言われる方がいました。こういう社員さんがいる会社は強い。


私が言うのもなんですが、教育コストは決して安くはありません。会社の貴重な原資をそこに投入する、その意味合いを理解していなければなりません。



お値打ちを出せるかが研修講師にも強く求められています。



「知識は力」知って、わかって、できるために
更によい会社になっていただくために、がんばります!



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