人を育てる人を育てます!クリアマインかどわきの日記です。 | 経営者会報 (社長ブログ)
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『リーダー社員錬成講座』第6話 うちにも坂本龍馬が欲しい
今日はもう1本いっときます。勝手刊と言うのは、書き手にとっては誠にありがたいものです。調子のいいときは連打です!
NHK大河ドラマ「龍馬伝」いよいよお詰めですが、大人気ですね。私は両親が高知出身で、幼少のみぎりのときは里帰りと言えば高知。意識の半分は土佐人のようなものです。土佐弁はネイティブ並みに理解できます。三菱の会社に勤務していたこともありますから、岩崎弥太郎にも親近感があります。余談ですが、うちの両親の若かりし頃には、高知では、龍馬よりも武市半平太の方がよっぽど有名だったそうです。目立たなかった龍馬の業績が発掘されて光が当てられたのは司馬遼太郎さんの偉業ですね。
さてさて、実はこれ、今回の前置きです。不況期になると、どの会社でも龍馬待望論が出るとは、通説でもあるのですが、(その点、今年の大河はタイムリー!もういいか)龍馬をひとつのリーダー像として見立てると気づけるものがあります。
注目したいのは、龍馬が権力者ではなかったということ、一介の脱藩浪人が、薩長同盟、大政奉還という国家の大変革の立役者となったこと。ここです。
これが教えてくれるものは、
誰でもリーダーになれる可能性を持つということです。
リーダーは生まれながらのものとは限らないということでもあります。
リーダーとして必要なこと云々については、あとの話で取り上げるとして、「リーダー社員」という点で見た場合、
「誰のために、何をリードするのか?」
この問いかけは大きな意味を持ちます。極めてシンプルに考えると、「リーダー」とは、「リードする人」。じゃあ、「一体、何をリードするの?」「それは、誰のためにするの」このように因数分解して具体的にできる訳です。裏を返せば、これに応えられない人は、リーダーのようでリーダーでない人となります。
・会社の継続発展のために、何らかの課題達成をリードする人
大まかには、このように表現することができるでしょう。これだけの表現では大き過ぎますので、もう少し現実的な表現を加えますと、
・その課題達成のために、必要な人や組織を動かせる人
こうなります。
「貢献対象」「明確かつ具体的な課題」「動かす」といったことがキーとなって来ます。「動かす」の中には、その気にさせる=モチベーションを上げるということも入って来るでしょう。
会社組織は役割分担の協業組織であることを考えると、社長としてのリーダーシップが必要なのと同じように、部長としてのリーダーシップ、課長としてのリーダーシップが必要です。そして経営陣や管理職ばかりではなく、現場を預かる人々、係長や主任、中堅社員、一般社員にもリーダーシップは必要ということになります。立場立場で必要となるリーダーシップが連鎖結合して全体のリーダーシップが構成されているのです。
おっきいリーダーも必要ですが、ちっちゃいリーダーも沢山必要になるということです。しかるに、それを充足する絶対量が圧倒的に不足している。これが、企業や団体の実情です。
動かされる人も必要ですが、その人の中には、動かされながらも、自分の貢献対象を動かす部分も持っていなければなりません。おっきいリーダーは、ちっちゃいリーダーから育ちます。50歳を身近に感じるようになった私ですが、最近とみに次代を担うちっちゃいリーダーが育っていないという焦りを感じるようになっています。それは、自分の年金が心配だということからではなく(少しはあるとしても・汗)、自分の国が、活力がなくなっていくのが嫌だし、寂しいのです。映画「三丁目の夕日」の時代のような明日の希望を信じられる社会になって欲しいと願いたいのです。
心配するだけでは何も変わらない。変えるのは自分の行動から。なんとかしなきゃ。私も自分ができる範囲(企業団体の人材育成)を一隅でも明るく照らす覚悟で、ちっちゃいリーダーを錬成するお手伝いを精一杯やろうと思っています。
それにしても、幕末ドラマでよくある「国事に奔走する」なんてセリフは現代では、すっかり死語になりましたなぁ。政治家の先生は、国事にどこまで奔走してくれているのだろうか。「この国のリーダー」・・・これも気になりますね。
またまた脱線気味ですね。今回はこの辺で。
次回は、リーダーの資質についての予定です。
- 経営陣は現場管理職とのガチミーティングを! [02/22]
- 教育は新幹線ではなく各駅停車で [02/14]
- 求められるのは「軟膏」よりも「専門薬」 [02/07]
- 呼んでいただける嬉しさと有難さ [01/19]
- 時には「仕方ない」も必要 [01/16]
- 気づかぬ間のオーバーペースに要注意 [01/11]
- 『妻と最期の十日間』を読んで [01/04]
- ストレスを溜めないために [01/02]
- 「龍馬」を待つのは、やめよう [12/30]
- M1グランプリde学べる人事考課 [12/27]
- 神戸警部補が教えてくれたこと [12/25]
- お一人50円でご縁つなぎができるなんて [12/24]
- 誰にも文句を言われない怖さ [12/21]
- 企業の品格は不採用通知に表れる [12/19]
- サラリーマン受難益々(定年まで勤められない時代) [12/18]
- 続 (実録)1対Nコミュニケーションの怖さ [12/16]
- 婦女暴行容疑と報道されて・・・ [12/14]
- 1対Nコミュニケーション(ブログ&ツィッター)の怖さ [12/13]
- 1円を稼ぐ大変さを忘れちゃいけませんね! [12/08]
- 結果を出せる方程式 [12/05]
コメント一覧
- :門脇竜一[01/11]
- 『妻と最期の十日間』を読んで
- コメントありがとうございました。 井寄さま...
- :いよりなみ[01/04]
- 『妻と最期の十日間』を読んで
- 書籍のタイトルは『 』で書いていただけると...
- :門脇 竜一[12/14]
- 1対Nコミュニケーション(ブログ&ツィッター)の怖さ
- 原さま コメントありがとうございます。 原さま...
- :原 守男[12/14]
- 1対Nコミュニケーション(ブログ&ツィッター)の怖さ
- 怖いですね 門脇様 原です 僕もブログを始めて6ヶ月目になります。...
- :門脇竜一[10/15]
- 『リーダー社員錬成講座』第3話 給料払う立場から考える
- いよりさん はじめまして 井寄さま...
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