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M1グランプリde学べる人事考課

投稿日時:2010/12/27(月) 10:10rss

昨夜のM1グランプリ。今回で最後ということですが、まさに最後を飾る大激戦でした。

結果はご存じ結晶の常連「笑い飯」の優勝で幕を閉じました。
それにしても決勝は僅差でしたね。今回は、1票少なかった「スリムクラブ」が優勝してもおかしくないぐらいに激戦でした。

漫才もさることながら、私が、注目したいのは、審査員です。
もしもう1組の「パンクブーブー」を優勝としていたら、その評価が問われていたことでしょう。(昨年の優勝者。誰もがその力量は認めるところですが、1本目とほぼ同様のネタ構成では勝負はすぐについてしまっていました)そんなことをしていたら、「評価の基準は何なんだ!?」という非難轟々だったでしょう。

人事考課の世界では、評価の内容としては、「業績」だ、「態度」だ、「情意」だとか言われるのですが、M1グランプリでは重視されるのは何といっても「おもしろかった」かどうか。

とは言え、これだと大くくり過ぎて、諸説飛び交って収拾がつかなくなるでしょう。
だって、何を「おもしろい」と言うのかは多分に個人の嗜好に左右されるからです。

大まかな評価基準の中で、出されたその結果を、我々一般視聴者が肯定的に受け入れているのは、「評価者」(=審査員)への信頼にあります。

審査員の方々は、「演者の方からこの人に審査してもらえたら文句はありません」の方々が選ばれているそうです。

「評価者」に大きな信頼があれば、評価の結果は被評価者に受け入れられるというのは、現場の真実です。

今回興味深かったのは、はじめて審査員を務める大竹さん、宮迫さんの緊張ぶりでした。二人とも信頼に応えるべくその重圧と戦っていましたね。今後の人生を大きく左右する結果を出すのですから、責任も重大でした。

別にヨイショするわけではないのですが、「笑い飯に勝って欲しいと思いながら、スリムクラブに入れた」と島田紳助さん、評価者として立派でした。自分で持っている評価の基準でちゃんと仕事をされています。

ちなみに、私。「笑い飯」か「スリムクラブ」かとの迷いの中で、心の中で「笑い飯」に投じていました。

二人は苦節○年苦労している、、、二人とも私と同郷(奈良県)、哲夫さんは子供たちの大学の先輩、、、こんなことが心と頭の中を駆け巡り、決定に影響を与えていました。

 「喝!」ですね。

これはあきません。評価者としては全くダメ、失格です。

芸の中身に全く関係なし。私情まみれですもの。

紳助さん、立派でした。
「スリム飯」と書こうかと思ったと言って爆笑を誘った松本さん、さすがでした。


 年末の風物詩、そして漫才界の人材開発の大きな舞台がなくなることに寂しさを感じます。





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